2019年11月17日日曜日

断熱材にアクアフォームを選んだ理由

event_note11月 17, 2019 editBy おにちゃん forumNo comments



どうもおにちゃんです。


今日は断熱材の話をしたいと思います。


断熱材と一言に言っても種類が多く、なかなかどの断熱材が良いのかわかりませんよね??


断熱材の種類や、メリットデメリットを詳しく解説していきますのでお付き合いくださいませ!!!





断熱材の種類


断熱材には大きく分けて「繊維系断熱材」と「発砲プラスチック系断熱材」の2つの種類があります。


断熱材の種類「繊維系断熱材」



繊維系の中でも「無機質系断熱材」と「木質繊維系断熱材」とに分かれます。


「無機質系断熱材」


グラスウール

最もスタンダードな断熱材です。ガラス繊維でできた断熱材で、加工がしやすく、安価であるのが特徴です。


ロックウール

鉄炉スラグや玄武岩などを高温加工してつくる石綿の一種です。
優れた収音性能がありますが、グラスウールと比べると値段は高いです。



「木質繊維系断熱材」


セルロースファイバー

古紙を再利用した繊維で調湿性に優れていて結露対策に活用できる断熱材です。
防火性能や害虫予防にも効果的があるため、お金があるなら私が最もおすすめする断熱材です。
(我が家は高くて断念・・・。)


インシュレーションボード

木材などの植物繊維を成型した繊維板で別名「ウッドファイバー」とも呼ばれます。
性能は他に劣りませんが、高価であるため採用している会社は少ないです。



断熱材の種類「発泡プラスチック系断熱材」



ビーズ法ポリスチレンフォーム

粒状のポリスチレンを金型にいれて発泡させたものです。
水や湿気を通しにくく、軽量で加工性と施工性に優れており、金型成形で形や厚さを自由に選ぶことができます。


押出法ポリスチレンフォーム

ポリスチレンを連続して発泡させたものです。
吸水性が小さく軽量で耐圧縮性が大きいため、基礎や土間床断熱にも使用されています。


硬質ウレタンフォーム

フロンガスなどの発泡剤を加えて作った充填式の断熱材で、高い断熱性能と省エネ効果が期待できます。
各種面材と一体成形したボード状の断熱材と、現場で発泡機によりスプレー、または注入するタイプの現場発泡品があります。

我が家が採用した「アクアフォーム」はスプレータイプの硬質ウレタンフォームです!



フェノールフォーム

フェノール樹脂に発泡剤、硬化剤などを加えてボード状に形成した断熱材です。
プラスチックでありながら、耐燃焼性に優れているのが特長です。




今回は、この中でもメジャーな「グラスウール」「アクアフォーム」「セルロースファイバー」の3つについて詳しく見ていきます!!


断熱材「グラスウール」のメリット・デメリット




割とメジャーな断熱材「グラスウール」のメリット・デメリットを見ていきましょう!!


断熱材「グラスウール」のメリット


価格が安い

一番のメリットは圧倒的に価格が安い事です。

断熱材の効果は「厚さ」が大事なポイントにてくるので、その安さを生かし厚く張ることで高い断熱効果を得られます。


燃えにくい

主原料が不燃ガラスなので燃えにくくなっています。
万が一火災になったときは延焼を防止するとともに、逃げやすくなります。


防音性能がある

吸音性が高いので、防音効果が得られます。


加工しやすい


壁の大きさに合わせて、カッターなどで容易に加工できるので扱いやすいです。


断熱材「グラスウール」のデメリット



グラスウールには確かにメリットも多いのですが、デメリットが勝ってしまったため我が家では採用しませんでした。

では詳しく見ていきましょう。


隙間が出来てしまう


先ほど「グラスウール」は壁の大きさに合わせて加工できると説明しましたが、人による作業ですので、どうしても隙間が生じてしまいます。


隙間が出来た分だけ断熱性能が失われてしまいます。



結露が発生する


グラスウール自体はガラスを主原料にしているため吸湿性はないのですが、隙間があったり、防湿処理がしっかり行われていないと内部に湿気がたまり「内部結露」を起こす可能性があります。

「内部結露」を起こすと柱などが濡れカビが発生したりと、損傷の原因となります。



重さで下に落ちる


防湿処理などが不適切であり、グラスウールが湿ってしまうと、その重さで下に落ちて上部に隙間が出来てしまいます。

隙間が出来てしまえば当然断熱効果は失われます。



グラスウール自体は他の断熱材の性能に劣ると言う事はなく、価格も安く抑えられるので非常に良いのは確かです。


ですが「隙間なく」「ぴったりの大きさに」「均等に」施工するのはかなり技術が要求されるため、大工さんによって相当左右されるでしょう。


また、壁に合わせて切断したグラスウールは必ず防湿シートで被う必要があるのですが、業者によってはやらないところもあるそうな・・・。




ポイント
グラスウールは正しく施工されれば、価格も安いのでお勧めです。
ですが大工さんの腕次第ではかなり仕上がりにばらつきが出るため注意が必要です。
本当に信用できると思った業者でなければ、グラスウールは選ばないほうが無難ではないかと思います。



断熱材「アクアフォーム」



アクアフォームは発砲吹付タイプの硬質ウレタンフォームです。


現在採用している会社が増えてきている断熱材ですが、そのメリット、デメリットを詳しく見ていきましょう!!!


断熱材「アクアフォーム」のメリット



隙間ができにくい


アクアフォームはスプレーのように建物の体躯に直接吹き付けるため、隙間なく施工することが比較的容易です。

グラスウールと断熱性能はほとんど変わりませんが、隙間なく施工できるので結果的に断熱性能は上がります。



自己接着性


アクアフォームは接着剤なしでくっ付く自己接着性があるので、経年による木材の収縮に適応し、時間がたっても気密性を保つ事が出来ます。



施工が比較的簡単

グラスウールを隙間なく施工するには熟練の技術が求められましたが、アクアフォームはスプレーを吹きかけるだけなのでグラスウールに比べると技術差が出にくいです。




グラスウールのデメリットである施工の難しさを解決してくれるため、大工さんの良し悪しを考慮しなくてもよいことが「アクアフォーム」の最大のメリットだと考えます。



断熱材「アクアフォーム」のデメリット


そうは言ってもいくつかデメリットもありますので詳しく見ていきましょう。



コストが高い


グラスウールとの性能自体の差は大差ないのですが、コストは2倍以上かかります。



一度施工すると取り外しにくい


一度吹き付けてしまうと、取り外すのが容易ではありません。
自己接着性があることはメリットでもありますが、電気配線などを途中で変更したいといった場合やリフォームの際など、できないことがあるので注意が必要です。



燃えやすい


ウレタン素材であるアクアフォームは、燃えやすいという性質があります。

しかし断熱材にまで火が回るような家事でしたら、燃えやすいもくそもないような気はしますね・・・。

ただ、燃えにくいに越したことはないですね。



施工精度にバラツキがある


グラスウールと比べると簡単ではあるようですが、やはりある程度の技術は要求されるようです。

正直新人さんとかがやる可能性があると考えると怖いですが、グラスウールと比べると少しは安心かなと思います。





正直断熱性能もグラスウールとそこまで変わらないですし、デメリットも考えるとグラスウールでいいとも考えられますが、我が家では大工さんによるばらつきが少ないことを重要視しました。



断熱材「セルロースファイバー」


最後にセルロースファイバーについてです。

我が家ではアクアフォームを採用しましたが、本当はこの「セルロースファイバー」にしたかったというのが本音です・・・。


セルロースファイバーの「メリット」



隙間ができにくい


セルロースファイバーは細かい綿のようなもの(原料は新聞などの古紙)を壁の隙間に充填していきますので、細かいところも隙間なく敷き詰めることができます。

数値上グラスウールなどほかの断熱材と性能は変わりませんが、隙間ができない分断熱性能は上がります。



調湿効果がある


自然素材でできており、吸湿性と放湿性を兼ね備えているため室内の湿度を適度に調整してくれます。

室内だけでなく体躯内の調湿も行うため、結露やカビも防止してくれます。



防火性能が高い


新聞紙を原料にしているので燃えやすいと思うかもしれませんが、ホウ酸で防熱処理されているため、表面は黒く焦げますが、その炭化した層が内部を守り燃え広がるのを防ぎます。

グラスウールも燃えにくいと説明しましたが「溶けてしまう」ため、防火性の面ではセルロースファイバーに軍配が上がります。



防虫効果がある


防火性を高めるためにホウ酸を含んでいますが、ホウ酸にはゴキブリを駆除する効果があります。

ただしホウ酸を食べてくれないと死なないので、おまけ程度ではありますが・・・。

でもゴキブリが何もしなくても死んでくれる可能性があるだけでセルロースファイバーにする価値はありますよね!!!(笑)
(おにちゃんはゴキブリが嫌いです。)



吸音性能がすごい


グラスウールも防音性能があると説明しましたが、比較にならないほどセルロースファイバーの防音性能のほうが上回っています。

ある住宅メーカーで実際に体験しましたが、防犯ブザーの音がほとんど聞こえないほどでした!!

家でピアノを弾く方でも近所迷惑を気にする必要もないかもしれませんね!!!



セルロースファイバーは断熱性能だけでなくほかにも多くのメリットがあることがわかります。


断熱材「セルロースファイバー」のデメリット



これももちろんメリットだけではありませんので詳しく見ていきます。



値段が高い



施工には専用の機械と資格が必要で、大工さんにやってもらうと言う事が出来ないので、別の会社にお願いする必要があり費用が高くなります。


しかし専門の資格を持つ方にしてもらえるという点では、非常に安心感があります。





沈下する可能性がある




施工時の充填が不十分だと、自重で沈下してくる恐れがあります。
しっかりパンパンになるまで充填されているか確認しましょう。




またしっかり施工されていても、10年単位で見ればわずかながら沈下するので、再充填をしてもらえるかなど確認が必要です。





一度施工したら外すのが困難



壁一面に充填されているので、途中電気配線など内部を変更したくても簡単にはできない可能性があります。


またリフォームの時も同様で、簡単には行えないでしょう。


壁や天井を開口すると、中に詰まっているセルロースファイバーがこぼれてしまうので、再び専門業者にお願いするという羽目になります。




我が家は本当はセルロースファイバーにしたかったのですが、価格面で折り合いがつかず泣く泣く諦めました・・。
予算に余裕があるなら是非セルロースファイバーにすることをお勧めします!!!


断熱材に「アクアフォーム」を選んだ理由まとめ



「グラスウール」「アクアフォーム」「セルロースファイバー」ともに一長一短があります。


ざっくりまとめますと

価格を抑えるなら「グラスウール」、性能をとるなら「セルロースファイバー」、間をとって「アクアフォーム」といった感じでしょうか!!
(ざっくりまとめすぎですね・・・。笑)


私の考えでは、グラスウール系はどうしても施工不良が付きまとうためお勧めいたしません。
多少金額が上がっても「アクアフォーム」か「セルロースファイバー」にしておけば間違いはかなと思ってます。

セルロースファイバーに至っては専門の資格を持った方が施工してくれるので最も安心感はありますよね。



よって私の一番のお勧めは最強の断熱材との呼び声高い「セルロースファイバー」です!(笑)




ポイント
お住まいの地域や立地条件、予算などでも選ぶべき断熱材は変わると思いますが、それぞれのメリットデメリットをしっかり踏まえ、一緒に後悔のない家づくりをしていきましょう!!


ご拝読ありがとうございました!!


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